医療現場の最前線で働く医師たちの姿や様々な社会問題を盛り込み、アメリカだけでなく日本のドラマにも大きな影響を与えた海外ドラマ『ER 緊急救命室』。
1994年からスタートしたこの作品は、15年間もの長い間愛される長寿ドラマとなりました。
この記事では、伝説的医療ドラマ『ER 緊急救命室』の魅力についてお話していきます。
目次
ドラマ『ER』はこんな作品
アメリカ本国では1994年にテレビ放送が開始され、全15シーズン330話を超えるストーリーが制作された作品。
シカゴのカウンティー総合病院を舞台に、24時間365日絶えず訪れる患者たちの命を救う医師たちの姿が描かれた作品です。
登場する医師や看護師たちも魅力的な人物が多く、たくさんのファンから愛されていました。
エイズやがん、人種差別や医療保険制度といった、放送当時に話題になっていた様々な社会問題をストーリーに組み込んだメッセージ性の強いドラマとしても有名です。
ジョージ・クルーニーやノア・ワイリーなど、この作品に出演しスターになった俳優も多くいることでも知られています。
ドラマ『ER』第1話のあらすじ
ビルの倒壊事故の影響で、グリーンやタグたちERスタッフは朝から懸命に治療を続けていた。
慌ただしい現場に新人の研修医カーターが配属されてくるが、彼は治療に戸惑い、患者の血を見て倒れるという失態を犯してしまう。
夜になり、落ち着きだした頃。
ERスタッフたちのポケベルが鳴る。
その知らせは、看護師長(看護婦長)のハサウェイが自殺未遂を起こし、ERへと救急搬送されたものだった。
主要キャスト&人物紹介
⚫︎マーク・グリーン
演:アンソニー・エドワーズ
吹替:井上倫宏
⚫︎ジョン・カーター
演:ノア・ワイリー
吹替:平田広明
⚫︎ダグラス・ロス
演:ジョージ・クルーニー
吹替:小山力也
⚫︎ピーター・ベントン
演:エリク・ラ・サル
吹替:大塚明夫
⚫︎キャロル・ハサウェイ
演:ジュリアナ・マルグリース
吹替:野沢由香里
⚫︎ケリー・ウィーバー
演:ローラ・イネス
吹替:小宮和枝
ERで働く医師や看護師だけでもかなりの人数がいますので、別記事にて人物・キャストの紹介を行なっていきます。
ドラマ『ER」』3つ魅力
①現場にいるようなリアルさ!
ERの製作総指揮はマイケル・クライトンという人物が担当しております。
彼はハーバード大医学部で学生として現場を経験していて、この経験を基に制作されたのが本作の原案となった「5人のカルテ」。
さらにスタッフの中にも医療アドバイザーをはじめ、演出家やエキストラに至るまで医療スキルを持った人材が配置されています。
知識だけでなく、命を救う現場を知っているスタッフを起用することで『リアルなERの姿を描く』ことに成功しました。
またERの中を絶えず動く医師や患者たち、撮影スタッフの体に直接カメラを付け撮影方法といった、救急医療のスピード感やリアリティをうまく表現できたのは、こういった現場経験を持った制作陣がいたからこその発想と言えるでしょう。
②人間味あふれる医師や看護師たち
日本では『神の手の持ち主』や『白衣の天使』などとも表現される医師や看護師たち。
そんな彼らも1人の人間であることに変わりはありません。
女性問題や夫婦生活の悩み、親と子供とのトラブルなどERスタッフ側の家庭問題や職場恋愛のエピソードも頻繁に登場しています。
あえてそうした登場人物たちの悩みやプライベート部分を知ることで、視聴者としては彼らを身近な存在として感じることができます。
登場人物たちの弱い部分をストーリーに見事に組み込ませたのも「ER」の人気要因の一つであり、魅力といえます。
③社会問題に切り込んだストーリー展開
1994年にスタートした「ER」。
25年以上も前の作品でありながら、エイズやDV、人種差別、格差社会、医療保険制度といった、現在でも解決できていない重要なテーマについて描かれています。
「ドラマ」という「フィクション」ではありますが、そういった問題についてかなりリアルに表現されている部分も多く、アメリカ国内では『現実的過ぎて怖くて見ていられない』という方もいたそうです。
我々の生活の身近にある不安や問題を人気ドラマで描く事で、幅広い世代の方が意識するきっかけになったことは確かでしょう。
ドラマ『ER』を無料から視聴スタート
命の尊さや恋愛、社会問題などたくさんの要素が含まれたドラマ『ER 救急救命室』。
本日はこの伝説的な長寿ドラマについてお話してきました。
最終シーズンの放送から10年以上もたった作品ではありますが、2021年の今見ても新しい発見できるドラマとなっています。
『ER』は以下の動画配信サービスなどで視聴することができます。
※本ページの情報は2021年2月時点のものです。最新の配信状況は各サービスのサイトやアプリにてご確認ください。